USBメモリを使用していると、データの読み込みが遅くなることがあります。
これにはいくつかの原因が考えられ、それぞれに適切な対策があります。
ここでは、USBデータの読み込みが遅くなる主要な原因を3つと、その対策を4つ紹介します。
是非参考にしてください。
USBデータの読み込みに時間がかかる3つの原因
USB3.0規格に対応していない
USB3.0は2008年に登場し、USB2.0よりも10倍速い転送速度を実現しています。
しかし、マシンがUSB3.0に対応していない場合、データの読み込みが遅く感じられることがあります。
また、USB3.0に対応していない機器を使用している場合も、USB2.0と同じ速度しか出せません。
特に、2009年10月に発売されたWindows 7にはUSB3.0対応が標準装備されていないため、注意が必要です。
クイック削除が設定されている
クイック削除機能は、タスクバーの「ハードウェアの安全な取り外し」を使わずにUSBメモリを物理的に外せる便利な機能です。
しかし、この設定では高速読み込みに必要なキャッシュが行われず、データの読み込みが遅くなる原因となります。
このクイック削除は、2019年4月以降、Windows 10で標準設定となっています。
USBメモリの故障
USBメモリが物理的に壊れていたり、中のデータが破損している場合、データの読み込みが遅くなるだけでなく、全く読み込めないこともあります。
また、USBメモリの接触部分が汚れている場合も、データの読み込み速度が低下する可能性があります。
定期的にメンテナンスを行い、問題がないか確認することが重要です。
PCでUSBデータの読み込みを高速化する4つ方法
USB3.0に対応した装備を整える
USBデータの読み込みを高速化するためには、まずUSB3.0に対応した機器を揃えることが重要です。
USB3.0はUSB2.0に比べて転送速度が大幅に向上しています。
Windows 8以降のOSや、2012年以降に発売されたMacOSはUSB3.0に対応しています。
また、接続機器やケーブルもUSB3.0対応のものを使用することが重要です。
例えば、USBコネクタの内側が青色であれば、それはUSB3.0対応を示しています。
クイック削除から高パフォーマンスに設定変更
「クイック削除」から「高パフォーマンス」に設定を変更することで、USBデータの読み込み速度を向上させることができます。
以下の手順で設定を変更してください。
- USBメモリをPCに差し込む。
- 「スタート」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を開く。
- 「ディスクドライブ」から該当するUSBの名称をダブルクリックする。
- 「ポリシー」タブを開き、「クイック削除」から「高パフォーマンス」に変更し、「OK」をクリックする。
USBメモリの掃除
USBメモリの読み込みが遅い原因の一つに、物理的な汚れがあります。
以下の方法でUSBメモリを安全に掃除してください。
- 綿棒やエアダスターは使用しない。これらはUSBメモリを傷つけたり、埃を中に入れてしまう可能性があります。
- USBポートクリーナーを使用する。または、コピー用紙をUSBメモリの端子に合わせて折り、接点回復剤をつけてから掃除する。
コマンドプロンプトで修復
データ破損が原因でUSBデータの読み込みが遅くなっている場合、コマンドプロンプトを使用して修復を試みることができます。
以下の手順を実行してください。
- Windows左下の検索窓に「コマンドプロンプト」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」をクリックして起動する。
- コマンドプロンプト内で「chkdsk /X /f □:」または「chkdsk □:/f」と入力する。(□部分には修復するUSBメモリのドライブ文字を入力します)
- キーボードの「Enter」キーを押して実行する。
【まとめ】USBメモリの読み込みができない!3つの原因と4つの高速化方法
USBメモリが読み込めない場合の3つの原因と、高速化するための4つの方法です。
これらの対策を試すことで、USBメモリの問題を解決し、快適に使用できるようになるでしょう。
どれも簡単に実行できる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。
もし、USBメモリやパソコンで、分からない事やお困りの時は、「横浜市の出張パソコン修理プロセンター」へ。
気軽にご相談ください。