パソコン修理の値段相場はいくら?安く直すコツと依頼先の選び方を解説!

パソコンが突然動かなくなったり、動作が重くなったりしたときにはすぐに修理に出したいところですが、「修理にいくらかかるのか不安」という方も多いでしょう。実は、パソコン修理にかかる値段は、メーカーや家電量販店、修理専門業者など依頼先によって違い、修理内容や部品交換の有無でも異なってきます。
そこでこの記事では、パソコン修理の料金相場を故障内容別に分かりやすく紹介し、依頼先ごとの特徴や料金の違いを解説します。また、費用の内訳や見積もりの仕組み、少しでも安く修理するためのコツもご紹介します。同じ修理内容でも大きく値段が変わることがありますので、損をしないためにもぜひ最後までお読みください。
【故障別】パソコン修理の料金相場を紹介!

まずは、パソコンの主なトラブルの種類ごとに修理の値段の相場をご紹介します。
パソコン修理の費用は、故障の箇所や症状によって大きく異なります。たとえば、電源が入らない、画面が映らない、キーボードが反応しないといったトラブルでは、それぞれ交換や調整が必要になる部品が違います。そのため、まずは代表的な故障のケースごとに目安となる修理料金を把握しておくことが重要です。
自分のパソコンの症状に近いものを確認し、修理にかかる予算の参考にしてみてください。
電源が入らない
パソコンの電源が入らない場合、主な原因として「電源ユニットの故障」「マザーボードの不具合」「バッテリーの劣化」などが考えられます。軽度のトラブルであればケーブルの接触不良や電源ボタンの故障が原因のこともありますが、内部パーツの交換が必要なケースも少なくありません。
修理専門業者に依頼する場合の費用相場は 1万~3万円程度です。一方で、メーカー修理では 2万~4万円前後 になることが多いです。とくにマザーボードの交換が必要な場合は、部品代が高額になりやすく、費用が上振れする可能性があります。
なお、電源が入らない症状の中には、ACアダプターの断線やCMOS電池の消耗といった比較的軽微なトラブルもあるため、修理を依頼する前に電源ケーブルやコンセントの確認を行っておくと安心です。
Windowsが起動しない
電源は入るのにWindowsが立ち上がらない場合、主な原因として「ハードディスクやSSDの故障」「OS(Windows)の破損」「メモリやマザーボードの不具合」などが考えられます。軽度なトラブルであれば設定やシステム修復で復旧できることもありますが、部品交換が必要になるケースも少なくありません。
修理費用の目安は、OSの再インストールが約1.6万円~、ハードディスクやSSDの交換は2.5万円~3万円前後、メモリ交換は1万円台前半が多く、CMOSクリアなどの軽微な作業は6千~7千円程度が一般的です。
また、ハードディスクやSSDが故障している場合はデータが失われる可能性があるため、修理前にバックアップの有無を確認しておくことが大切です。データ復旧を希望する場合は、別途1万~数万円の追加費用がかかることもあります。
インターネットの接続ができない
パソコンがインターネットに接続できない場合、主な原因として「ネットワーク設定の不備」「LAN機器の故障」「ドライバーの破損」「OSの不具合」などが考えられます。
軽度のトラブルであれば、設定ミスやルーターの再起動などで解決することもありますが、通信カードやマザーボードの不具合など、内部パーツの修理や交換が必要になるケースもあります。
修理専門業者に依頼する場合の費用相場は、設定修正や診断で6千~1.5万円程度です。無線LANカードや有線LANカードの交換が必要な場合は、1.4万円前後~が目安となります。重度のトラブルでマザーボード交換が必要なケースでは、3万円を超えることもあります。
まずはLANケーブルの抜き差しやルーターの電源確認など、基本的なチェックを行ってから修理を検討するとよいでしょう。
SSDの故障
パソコンのSSDが認識されない、またはデータが突然読み込めなくなる場合、主な原因として「SSD本体の故障」「コントローラの不具合」「接続部分のトラブル」などが考えられます。軽度のトラブルであればケーブルの緩みや接続不良が原因のこともありますが、多くの場合は部品交換が必要になります。
修理専門業者に依頼する場合の費用相場は 2万~5万円程度です。特にSSD交換が必要なケースでは、部品代が全体の費用の大部分を占める傾向にあります。また、SSD交換の際にはOSの再インストールやデータ移行が必要となる場合が多く、その分の作業費が追加で発生することがあります。
SSDはパソコンの動作速度や安定性を左右する重要な部品のため、異常を感じたら早めに専門業者へ相談することが大切です。
画面が映らない
パソコンの画面が映らない場合、主な原因として「液晶パネルの故障」「内部ケーブルの断線」「マザーボードの不具合」などが考えられます。衝撃や経年劣化によって内部部品が損傷しているケースも多く、症状の内容によって修理内容は大きく異なります。
修理専門業者に依頼した場合の費用相場は 1.6万~3.8万円ほどで、液晶パネルの交換だけなら 1.4万~1.6万円前後 が一般的です。高性能モデルや特殊液晶を搭載している機種では3万円を超え、最大で10万円以上になることもあります。
また、映像が出ない原因がマザーボード側にある場合は、別途追加費用が発生することもあります。外部モニターで映像が映るかを確認すると、トラブルの切り分けがしやすくなるでしょう。修理を検討する際は、部品代と作業費を含めた見積もりを事前に確認しておくと安心です。
ブルースクリーンが出る
ブルースクリーンエラーは、Windowsのドライバーの不具合やハードウェアの故障などが原因で発生する深刻なシステムトラブルです。主な原因としては「メモリの不良」「ハードディスクの損傷」「OSの破損」などが挙げられます。軽度のケースではソフトウェアの修復で改善することもありますが、多くの場合は部品交換やOSの再インストールが必要になることがあります。
修理専門業者に依頼する場合の費用相場は2万~3万円前後で、作業料に加えて部品代が発生します。さらに、データのバックアップや移行を希望する場合は、追加費用がかかることもあります。 ブルースクリーンは原因が複数絡み合うケースも多いため、自己判断での対応は避け、早めに専門業者へ診断を依頼するのが安心です。
動作が遅い
パソコンの動作が遅くなる原因としては、「不要なソフトやファイルの蓄積」「ウイルス感染」「メモリ不足」「ストレージの劣化」などが挙げられます。軽度のトラブルであれば、不要なソフトの削除やシステムの最適化で改善することもありますが、ハードウェアの劣化が原因の場合は部品交換が必要になることもあります。
修理専門業者に依頼する場合の費用相場は1万円前後が一般的で、メーカー修理では2万円を超えるケースもあります。より深刻な症状の場合、メモリの増設やストレージの交換が必要となり、追加費用が発生することもあります。
なお、動作の遅さは原因が多岐にわたるため、自己判断で対応するよりも、まずは信頼できる修理業者に診断を依頼し、原因を正確に特定することが大切です。
その他
パソコンの「その他の故障」として多いのが、キーボードやバッテリー、水没、ウイルス感染、データ復旧などのトラブルです。
キーボード修理はキーの破損や反応不良などが原因で、費用相場は1.5万円前後が一般的です。
バッテリー交換は機種によって異なりますが、おおむね2万円前後が目安となります。
水没修理はパソコン内部の洗浄や部品交換が必要になるケースが多く、基本料金として5千円~7千円台程度がかかり、重度の場合はさらに費用が上がります。
ウイルス駆除は感染の規模によって料金が変動しますが、8千円~1万円ほどが一般的です。
データ復旧は障害の程度によって幅があり、データのみの取り出しなら2万円前後から、ハードディスク交換を伴う場合は3万円を超えるケースもあります。
これらにかかわらず、パソコンの修理にかかる値段は、故障の内容や依頼先によって大きく異なります。そのため、次章でご紹介する修理先の情報をもとに複数社で見積もりを取ることをおすすめします。
パソコン修理はどこに頼むべきなのか?

パソコンが故障したとき、修理を依頼できる主な窓口は「メーカー」「家電量販店」「修理専門業者」の3つがあり、それぞれ料金や修理スピード、サポート内容に違いがあります。
迷ったときは、各サービスの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。それぞれの依頼先の特徴を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
メーカー修理
メーカー修理は、故障したパソコンを購入元である製造メーカーに直接依頼する方法で、品質重視で確実な修理を求める方におすすめです。
メーカー修理の最大の特徴は、純正部品を使用することで品質や互換性が保証される点にあります。また、購入時の保証や延長保証が適用される場合は、修理費用を抑えられることもあります。
この方法で修理した場合、メーカー独自の基準に基づいた高品質な修理が受けられるため、安心感は非常に高いです。一方で、費用は比較的高額になる傾向があり、マザーボードや液晶パネルの交換では数万~十数万円に及ぶこともあります。
注意したいのは、修理期間が1〜3週間ほどかかる場合が多く、作業中にデータが初期化される点です。不具合箇所を一式交換する対応が多いため、軽度の故障でも費用がかさむことも理解しておきましょう。
家電量販店
家電量販店でのパソコン修理は、身近で相談しやすく、気軽に持ち込みできる点が大きな魅力です。ヤマダ電機、ビックカメラ、ケーズデンキなどの大手店舗では、購入店舗に限らず他店購入のパソコンでも修理を受け付けており、全国どこでも利用しやすいのが特徴です。
ただし、実際の修理は多くの場合メーカーや外部の修理専門業者に委託されるため、店舗内で完結するケースは限られています。そのため、修理料金はメーカー修理と同程度になることが多く、費用はやや高めです。
修理期間は数日から数週間ほどかかることがあり、即日対応ができる店舗は一部に限られます。ただし、簡単な診断や設定の修正などは店頭で対応してもらえる場合もあります。
もともと家電量販店で購入したパソコンの場合は、家電量販店独自の延長保証サービスを利用すれば、保証期間内に限り修理費用を大幅に抑えられるケースもあります。家電量販店でパソコンを購入した場合は、故障時にはまず保証書を確認してどのようなサービスを受けられるか確認することをおすすめします。
修理専門業者
修理専門業者は、メーカーとは独立してパソコン修理を行う業者で、スピード重視・コスト重視の方におすすめの方法です。専門知識と経験を持つ技術者が対応するため、即日対応や短期間での修理が可能なケースも多く、急ぎのトラブルに強いのが特徴です。
さらに、メーカー修理よりも互換性のある部品を使用できることもあり、修理費用を抑えられる点も魅力です。データを消去せずに修理を進められることが多いため、大切なファイルを残したままトラブルを解決できる安心感があります。
ただし、業者によって技術レベルや対応品質に差があるため、依頼前に口コミや評判、料金表の明確さを確認することが大切です。まれに悪質な業者も存在し、高額請求や不適切な修理をされるリスクもあることにも注意しておきましょう。レビューなどを確認しつつ信頼できる専門業者を選べば、スピーディーかつ費用を抑えた満足度の高い修理が期待できます。
修理料金の仕組みを解説!

パソコン修理にかかる料金は、「診断料」「作業料」「部品代」「送料」「出張費」などの項目で構成されています。
まず「診断料」は、故障や不具合の原因を特定するための費用です。パソコンの状態を詳しく調べる作業で、多くの業者で5千円~7千円程度が目安となります。診断結果によっては改めて見積もりが提出され、追加作業が伴う場合は料金も変わります。
次に「作業料」と呼ばれる修理技術者の労務費です。これにはパソコンの分解、内部の清掃、ソフトウェアのインストールや設定変更、OSの再インストールなどが含まれます。作業の内容や時間によって変動しますが、1万~数万円程度になるケースもあります。
「部品代」は、故障の原因となるハードウェア交換費用です。メモリ、ハードディスク、液晶パネル、マザーボードといった交換部品の価格は機種や純正品か互換品かによって大幅に異なります。純正部品の場合は高額になる傾向がありますが、互換パーツを使う業者だとコストを抑えられます。
さらに、宅配便での修理依頼や出張修理を利用した場合には「送料」や「出張費」が別途かかることがあります。送料は配送距離によって異なりますが、2千円~3千円程度が多いです。出張費は訪問する場所や時間帯によって数千円~1万円を超えることもあります。
なお、料金体系や追加費用のルールは業者やメーカーごとに異なります。見積もりの明細や料金説明が曖昧な業者は避け、依頼前に必ず詳細な説明を受けることが大切です。疑問点はホームページや電話で問い合わせ、トータルコストを把握したうえでサービスを選びましょう。
パソコン修理を安くする3つのコツとは?

パソコンの故障は突然ですが、修理費用をなるべく抑えたいなら、ポイントを押さえて対応することが重要です。無駄な出費を防ぐためには、「保証の確認」「複数社の見積もり」「修理と買い替えの比較」という3つのコツを意識しましょう。
それぞれを上手に活用すれば、同じトラブルでも大幅に費用を節約できる可能性があります。
1)保証期間を活用
購入から数年以内のパソコンであれば、メーカー保証や延長保証を活用することで修理費用を大きく抑えられます。
メーカー保証は通常1年間で、保証期間内なら自然故障での修理代金が無料になるケースが多いです。これに加えて、多くのメーカーや家電量販店では延長保証サービスを提供しており、保証期間を3年、4年、5年と延長可能です。
延長保証に加入していると、修理回数や修理代金の上限額なく、対象故障であれば何度でも無償で修理を受けられる場合があります。また、落下や水こぼしなどの物損故障をカバーする特別な保証プランもあり、修理費用を気にせず安心して使い続けられるメリットがあります。
パソコンが故障してしまった際は、まずは保証書や購入履歴を確認し、延長保証に加入しているかどうかをチェックし、修理内容や免責事項、保証対象外の故障条件なども事前に把握しておきましょう。
2)複数社で見積もりを取る
パソコンの修理料金は、業者によって大きく異なるため、1つの業者だけで決めてしまうと損をしてしまう可能性があります。そのため、少し手間ですが、複数の修理業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することが重要です。
地域密着型の修理店や専門業者は、柔軟な料金設定をしていたり、即日対応が可能なケースも多く、コストを抑えつつスピーディーな修理が期待できます。ネットの口コミや評判を事前にチェックし、信頼できる業者かどうかを見極めるようにしましょう。また、修理内容やデータ保護の有無、保証の範囲、料金の明確さを比較して、総合的に納得できる業者を選ぶのも大事です。
見積もりを複数取り比較することで、不必要な出費を抑え、費用対効果の高い修理を実現できます。
3)修理より買い替える
パソコンの故障が重度だったり、部品交換が複数必要な場合は、修理より買い替えのほうが料金が安くすむことがあります。修理費用が新品や高性能な中古パソコンの購入価格と近づくと、長期的に見て新品を使うほうが性能や耐久性、保証面でメリットが大きいからです。
例えば、液晶パネルの破損やマザーボード故障で数万円以上の修理費用がかかる場合は特に買い替えを検討すべきです。価格比較サイトやリサイクルショップを活用して、自分の故障内容にかかる修理費と買い替え費用を比較すれば判断しやすくなるでしょう。
ただし、単に価格だけに注目せず、今後も使い続けたいか、必要なスペックが満たせるかといった長期的な要素も考慮することが大切です。これにより無駄な出費を防ぎ、納得のいく選択ができます。近年は性能の良い中古パソコンも価格帯が手ごろで、買い替えの選択肢としてますます現実的になっています。
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この記事では、パソコンが故障してしまった際の修理の値段について、症状ごとの料金相場や修理先、修理料金を抑えるコツについて解説しました。
パソコン修理は、料金相場や依頼先の特徴を理解し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。見積もりや保証、データ保護、アフター対応をしっかり確認し、必要に応じて複数社を比較すれば納得のいく修理をすることができるでしょう。
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