モデムはインターネットに接続するための重要な機器です。
私たちが快適にインターネットを利用できるのも、このモデムのおかげです。
しかし、モデムは精密機器であるため、高温多湿の環境や埃、落雷などの影響で故障することがあります。
モデムが故障しているかもしれないと思ったとき、自分で簡単にチェックする方法があります。
この記事では、モデムの役割をわかりやすく説明し、故障の原因、確認方法、そして故障したときの対処法について詳しく解説します。
インターネット接続トラブルの解決に役立ててください。
モデムとは?
まず、インターネット接続におけるモデムの役割を紹介しましょう。
モデムは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)からのデジタル信号を家庭内で使える形に変換する装置です。
よく混同されるブロードバンドルーターとモデムの違いも解説します。
モデムの役割とは?
モデムは、電話回線やケーブルテレビなどのアナログ信号をデジタル信号に変換し、パソコンでインターネットを利用できるようにする装置です。
昔は、電話回線を使ったADSL回線でインターネットに接続するために使われていました。
しかし、現在では光回線が主流となり、モデムの代わりに「光回線終端装置(ONU)」という機器が使われています。
光回線終端装置は、光ファイバーケーブルを通じて送られるデジタル信号を家庭内で利用できる形に変換する役割を果たします。
ADSL回線の受付終了と光回線への移行に伴い、光回線終端装置が新しいモデムの役割を果たしているのです。
「モデム」と「ブロードバンドルーター」の違いとは?
ブロードバンドルーターは、複数のデジタル端末を1つのインターネット回線に接続するための装置です。
例えば、家の中でパソコンやスマートフォン、タブレットなどを同時にインターネットに繋げたい場合、ブロードバンドルーターが必要です。
インターネット回線に直接複数の端末を接続すると、どのデータをどの端末に送ればいいかがわからなくなります。
しかし、ブロードバンドルーターを使うことで、インターネットから送られてくるデータが正しい端末に届くようになります。
これにより、各端末が異なるデータをスムーズに送受信できるのです。
また、モデムとブロードバンドルーターが一体になった「モデムルーター」という便利な機器もあります。
このタイプの機器を使えば、さらに簡単にインターネット接続を設定できます。
光回線で使われる「ホームゲートウェイ」という機器も、モデムに似た役割を果たします。
ホームゲートウェイは、光回線終端装置の機能、ブロードバンドルーターの機能、さらに光電話の機能が一体となった装置です。
一部のホームゲートウェイにはWi-Fi機能も搭載されており、これ1台でインターネット接続が簡単に行える優れものです。
例えば、コミュファ光などの光回線では、このホームゲートウェイがレンタルされています。
この機器を使うことで、家庭内のインターネット接続がよりスムーズになります。
モデムが故障してしまう主な原因
高温多湿な場所での使用
モデムは精密機器であり、熱や湿気に非常に弱いです。
高温多湿な場所での使用はモデムの故障を引き起こす原因になります。
例えば、日光が直接当たる窓際や、熱を発する家電製品の近く、水滴が発生する場所などは避けるようにしましょう。
磁気や電磁波の影響を受けやすい場所での使用
モデムは磁気や電磁波の影響を受けやすいです。
インターネット接続に不具合が生じた場合、モデムの近くに磁気や電磁波を発生させる機器があるかもしれません。
例えば、ラジオやテレビ、蛍光灯、電子レンジなどが該当します。
これらの機器が近くにあると、モデムや他の電気製品の故障原因になることがあります。
インターネット接続の不具合を避けるために、これらの機器はモデムから遠ざけて設置しましょう。
ゴミや埃が溜まっている
モデムに埃がかぶっていたり、周囲にゴミが溜まっていると、熱がこもりやすくなり、機器の故障や発火のリスクが高まります。
モデムとその周辺はこまめに掃除し、常に清潔に保つようにしましょう。
停電・落雷
停電や落雷もモデムの故障原因になります。
特に落雷は大きな電流が電気配線を通じてモデムに流れ込み、即座に故障する危険があります。
雷が鳴り始めたら、コンセントを抜くことや、無停電電源装置(UPS)を使用して電力供給を確保することをおすすめします。
経年劣化
上記の要因に該当しない場合、モデムの経年劣化の可能性があります。
モデムの寿命は一般的に7~10年と言われており、寿命が尽きるとインターネット接続ができなくなります。
同じモデムを長期間使用している場合は、早めに新しいものに交換することを検討しましょう。
モデムの故障を確認する方法
電源を入れ直す
一番簡単な方法は、電源を入れ直すことです。
インターネット機器(端末、ブロードバンドルーター、モデム)のすべての電源を一度切り、しばらく待ってから電源プラグを再度差し込みます。
この際、ケーブルも全て抜き、後から正しく配線しなおしましょう。
まず、モデムの電源を入れ直し、ランプの点滅が落ち着くのを待ちます。
次に、ブロードバンドルーターの電源を入れ、ランプの点滅が安定するのを確認します。
その後、端末の電源を入れて、インターネットに接続できるかを確認しましょう。
多くの場合、この方法でインターネットの接続が回復します。
この手順でもインターネットが繋がらない場合は、モデムが故障している可能性があります。
モデムのランプを確認する
光回線の接続状況は、モデムのPPPランプ(ケーブルテレビの場合は「CABLE」「online」ランプ)で確認できます。
点灯していれば正常に動作しています。
ですが、点滅や消灯している場合は、プロバイダ回線に上手く接続できていない可能性があります。
その場合、インターネット機器の電源を入れ直してみてください。
それでも回復しない場合は、プロバイダの公式窓口に相談することをお勧めします。
Wi-Fiを確認する
Wi-Fi接続が上手くいっていない場合もあります。
まず、ブロードバンドルーターの電源が入っているか確認しましょう。
ブロードバンドルーターとモデムが一体型の場合は、Wi-Fiスイッチがオンになっているか確認します。
また、端末側のWi-Fiがオンになっているか、正しいSSIDが入力されているかもチェックしましょう。
プロバイダ側でトラブルが起きていないか確認する
まれに、プロバイダ側のサーバダウンや故障が原因でインターネットが使用できなくなることがあります。
上記の方法を試してもインターネットに繋がらない場合は、
・プロバイダの公式サイト
・相談窓口
上記に問い合わせ、プロバイダ側に問題がないか確認してください。
プロバイダ側の問題の場合、復旧を待つしかありません。
料金の支払い状況を確認する
月額料金の未払いなどでインターネットが使えなくなっている可能性もあります。
料金の支払い状況を確認し、未払いがないかを確認しましょう。
支払いが確認できれば、再度インターネットを使用できるようになります。
もし、これまでの方法を試してもインターネット接続が回復しない場合、モデムが故障している可能性が高いです。
その場合は、修理や交換を検討しましょう。
モデムが故障した時の対処法
モデムを交換してもらう
モデムが壊れた場合、プロバイダに連絡して交換してもらうのが一般的な対処法です。
交換対応には「訪問」と「郵送」の2種類があります。
訪問交換では、担当者が自宅に訪問し、モデムの設置や配線作業を行ってくれます。
追加料金がかかりますが、機械の扱いが苦手な方には安心できるサービスです。
郵送交換では、依頼してから1~2日で新しいモデムが送られてきます。
出張料金がかからないため、自分で接続作業ができる方にはおすすめです。
交換後、故障したモデムはプロバイダに返送する必要があります。
自然故障や経年劣化が原因の場合は無償交換となります。
ですが、水没や落下などのユーザー側の原因による故障の場合は、交換費用が請求されることがありますので注意しましょう。
モデムを自分で交換する
新しいモデムを購入して自分で交換することも可能です。
しかし、安価なモデムを選ぶと中古品になることが多く、品質に問題がある場合があります。
また、利用環境によって使用できるモデムの種類が異なります。
そのため、誤った型式のモデムを購入してしまうと、インターネットに接続できない事や、接続が不安定になる可能性があります。
この方法は、インターネットの知識がある程度ある人向けの対処法と言えるでしょう。
プロのサポートを受ける
自分で対処できない場合は、プロのサポートを受けることを検討してください。
特にビジネス用途でインターネットが不可欠な場合、迅速に問題を解決するためにプロの力を借りることが重要です。
信頼できる修理業者に依頼することで、短時間で確実に問題を解決できます。
【まとめ】【インターネット】モデムの故障を確認する方法・モデムが故障した時の対処法
モデムの故障は、インターネット接続に重大な影響を及ぼします。
ランプの状態確認や再起動、配線の確認など基本的なチェックを行うことで、多くの問題を解決できます。
また、モデムのリセットや交換、プロのサポートを利用することで、より深刻な故障にも対処可能です。
インターネット接続のトラブルは、日常生活やビジネスに大きな影響を与えるため、早期に対応することが重要です。
この記事を参考にして、モデムの故障時に迅速かつ的確に対処できるように準備を整えておきましょう。
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いかがでしたでしょうか?
ご自身で、モデムの設定やパソコンの設定ができない時は、プロの専門家に相談してみるのも良いでしょう。
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