自作PCが正常に起動しない・電源がつかない原因と対処法

自作PCを組み立てることは、多くのユーザーにとって楽しみです。

自由にカスタマイズできる魅力があります。

しかし、メーカー製PCと異なり、自作PCは動作に不安定な要素を抱えることがあります。

「パソコンが起動しない。」

「電源がつかない。」

というトラブルに遭遇することもあります。

本記事では、自作PCが起動しない、電源が入らない場合の原因と対処法について詳しく解説します。

電源スイッチが入っていない

まず最初に確認すべき基本事項は、電源スイッチが正しく入っているかどうかです。

自作PCは多くのケーブルやパーツが接続されております。

組み立て時に電源ケーブルやスイッチの接続が適切に行われていないことがあります。

また、ディスプレイの電源やケーブルの接続が緩んでいないかも確認してください。

特に「DisplayPort」や「HDMIケーブル」は、差し込みが浅くなりやすいです。

しっかりと接続されているかを確認しましょう。

熱暴走の可能性

熱暴走は、PC内部の温度が異常に上昇し、CPUや他のパーツが冷却しきれない状態になることを指します。

この結果、PCが自動的にシャットダウンしたり、電源が入らなくなったりします。

熱暴走の原因として、冷却ファンの故障やホコリの蓄積が考えられます。

定期的にPC内部を清掃し、冷却フィンやファンにホコリが溜まっていないかをチェックしましょう。

帯電によるトラブル

自作PCの内部に静電気が蓄積されると、電源が入らなくなることがあります。

この場合、PCを放電することで問題を解決できることが多いです。

放電の手順は、PCの電源ケーブルを抜き、電源ボタンを数回押して静電気を放出します。

その後、5分程度待ってから再度起動を試みてください。

内部パーツの故障

マザーボードやCPU、メモリ、電源ユニットのいずれかが故障している場合も、PCが起動しない原因となります。

BIOSが起動するものの、OSのインストールに進まないことがあります。

その場合は、OSのインストールメディアやストレージ(HDD/SSD)に問題があるかもしれません。

さらに、CMOSバックアップ電池の劣化も原因となることがあります。

これにより、BIOSの設定がリセットされ、正しく起動しないことがあります。

パーツの相性問題

自作PCでは、パーツの相性問題が原因で起動しないことが多々あります。

パーツ間の相性問題は、スペックや規格上は問題が無いこともあります。

ただ、実際に組み立ててみないと分からないケースが多いです。

特に、メモリとマザーボード、グラフィックボードと電源ユニットなどの組み合わせが影響することがあります。

この場合、パーツの交換や調整が必要です。

グラフィックボードやメモリの接触不良

グラフィックボードやメモリがしっかりとスロットに挿入されていない場合も、PCが起動しない原因となります。

特に自作PCでは、組み立て時に接続が甘くなりやすいです。

メモリやグラフィックボードを一度取り外し、端子部分を清掃した後、しっかりと挿し直してください。

また、グラフィックボードが補助電源を必要とするタイプだと、補助電源ケーブルが適切に接続されているかも確認しましょう。

CMOSバックアップ電池の交換

CMOSバックアップ電池が劣化すると、BIOS設定がリセットされ、PCが正しく起動しなくなることがあります。

この場合、マザーボード上のCMOS電池を交換することで改善される可能性があります。

CMOS電池は「CR2032」というボタン電池が一般的に使用されています。

交換手順は、PCの電源を切り、マザーボード上のソケットから古い電池を取り外します。

次に、新しい電池を正しい向きで挿入することです。

BIOSの設定を確認・変更

「Operating system not found」というエラーメッセージが表示される場合があります。

その場合、BIOSの起動順序設定に問題がある可能性があります。

この設定により、OSがどこから読み込まれるかが決まります。

起動順序を確認し、正しいドライブからOSが起動するように設定を変更しましょう。

プロのサポートを活用する

上記の対処法を試しても解決しない場合、内部パーツの故障や複数の問題が原因となっている可能性があります。

自作PCの修理は、専門的な知識が必要です。

無理に分解や修理を行うと、さらに状況が悪化するリスクもあります。

自作PCのトラブルが解決できない場合は、パソコン修理のプロに相談することをおすすめします。

【まとめ】自作PCが正常に起動しない・電源がつかない原因と対処法

自作PCが起動しない、電源がつかない場合、その原因は様々です。

電源スイッチやケーブルの接続不良、熱暴走、帯電、内部パーツの故障、パーツの相性問題などが考えられます。

まずは基本的なチェックから始め、必要に応じてパーツの清掃や交換、設定の見直しを行いましょう。

それでも解決しない場合は、プロに相談して、適切な対処を行うことが重要です。

横浜市の出張パソコン修理プロセンター」では、自作PCのトラブルにも対応しております。

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